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画船雨に眠る

特に最終回

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特に最終回


私は、7月の平治の乱から観始めた。
以降、最終回まで毎週楽しみに観た。

もともと『平家物語』が好きである。

小学5年生の時の大河ドラマ『新?平家物語』は、
翌年の『国盗り物語』と並んで、
私を歴史大好き人間に育てた根源でもある。

今年の大河は、“侍”のルーツ?平清盛を主人公にし、
時代の転換期を扱うテーマが、興味深かった。
平安文化の雅びさ、十二単や武家装束の美しさにも、目を瞠るものがあった。

脚本は丁寧だし、ちゃんと大勢の人々の群像劇になっていて、
様々な人物に共感できた。
キャストも、みんな好演で胸打たれた。
(参考までに、上川隆也のインタビュー)

なのに、なんで時々、視聴者置き去りの、
妙なシーンを延々入れるのだろう???

ストーリー誌には収録してあるという、
本来の台詞をなぜか削って、
分かりにくくしてしまうのだろう???

低視聴率の敗因は、演出と編集にあると思う。

清盛や西行のセリフには涙が止まらなかったが、
平家や義経の最期の見せ方には、ストレスが溜まった。

彼らの最期こそ、日本の精神文化“諸行無常”の真髄。
そこにある哀切な美学こそ『平家物語』の真骨頂なのに。

木曽義仲の省略はともかく、
忠度(都落ちと最期)や敦盛などの名場面は、ぜひ
あのキャストたちで観たかった。
数秒のナレーションの背景でもいいから。

演出や編集を変えて、もう一回放送し直してもらいたいくらい、
惜しい作品だ。
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